終わりのない「改善」を、

これからも。

終わりのない「改善」を、

これからも。

大安製造所
素形材事業部門
サスペンション工場 メカニカル鍛造室

Tさん

2021年新卒入社 
基礎工学研究科 機能創成専攻 修了

CAREER

2021年

新卒入社
素形材事業部門
サスペンション工場
メカニカル鍛造室 配属

アルミ製サスペンションアームの製造スタッフ業務に携わる。

品質を守り抜く最後の砦。

大学で4力学を学んだのち、大学院では生体工学領域の研究を行なっていました。研究の内容は、生体組織の力学的挙動についてシミュレーションを用いて解析するというもの。研究成果は、医療の現場で診断や手術、リハビリなどに活用されるため、医療機器メーカーも就職先として視野に入れていました。結果的に医療の世界とは全く異なる道を選んだのは、研究室の先輩が神戸製鋼に入社後、楽しそうに働く様子を見て刺激を受けたから。高炉メーカーでありながら、多様な事業領域を持ち、さまざまな領域で高いシェアを持っている。このような環境であれば、材料系に関する専門性のない私にも活躍できるチャンスがあると考えたのです。今私は大安製造所のサスペンション工場で、自動車に使われるサスペンションアームの製造担当として働いています。サスペンションのアーム部分は、バネと車体や、車体とホイールをつなげる構造部品。自動車の重要保安部品のひとつです。私が担当しているのは、お客様の手元に届くまでの最後の砦、品質改善を担う量産工程。自動車メーカーから要求される品質を守り抜くために隅々まで目を配っています。

足を運び、現場から学ぶ。

工場で1日に製造する製品の総数は、数十万個。複数の品種を並行して製造しているため、改善すべき課題は日々いくつも上がってきます。製品に欠陥が生じる要因の多くは条件のバラツキによるものです。熟練の作業者がいて優れた設備があっても、全く同じ条件でプレスし続けるのは、至難の業。たとえば金型に潤滑剤を塗布する場合、ノズルに多少の詰まりがあっただけで、塗布の範囲が変わり、仕上がりに差が出てしまう。そういった偏りやバラツキをなくすために、心がけているのは現場に足を運ぶことです。作業を行なっている現場の人たちが、製品のことも設備のことも、実情をよく把握している。彼らの経験値やノウハウを少しでも学びとり、何か異変があればいち早くキャッチするように意識しています。そうしたなかで現場の負担を減らすアイデアが生まれ、私の発案によって業務改善が実現しました。金型を修理に出す際、手書きした紙でやり取りしていたフローを、マクロを活用することで電子化したのです。「こういうツールがあったら便利なのでは?」と自分なりに考え、上司に相談したところ「やってごらん」とすぐにGOサイン。作業者一人ひとりと話しながら、運用や操作感の詳細を綿密に検討し、実際の現場に導入。多くの方から作業がスムーズになったと喜ばれました。

目の前の改善を、一つひとつ。

現場に通い詰めると、改善すべきこと、もっと良くできるところが、どんどん見えるようになります。「ああしたい」「こうしたい」と思うことも増えていきます。私たちが取り組む改善という仕事には、終わりがありません。生産数が増えることで、作業者の技量にバラツキが出ることもある。改善を加えることによって、また新たな課題が浮上することもある。人、設備、材料、方法。それらすべての条件は変わり続け、工場そのものも常に動き続けるもの。だからこそ、その時々で、最大限効果がある改善策を考え出せるようになりたいと思っています。今は設備に関する知識を深めているところです。設備のメンテナンスや保全は、品質改善においても重要な部分。その一方で、製品の品質と工場内の設備、それぞれに専門とする部門が分かれていて、どちらにも詳しい人材はそう多くありません。設備の方面からも品質改善にアプローチできるような人材になるのが私の当面の目標です。その上で、品質を日々支えてくれる現場の作業者の皆さんが働きやすい環境づくりにも貢献していきたいと思っています。働く環境の改善が、品質の改善にもつながり、会社の収益にも、さらにはお客様満足にもつながっていく。“あしたにいいこと”の実現のために、これからも目の前の改善を一つひとつ続けていきたいと思っています。

SCHEDULE
とある1日のスケジュール

08:00

出社

メールチェック、現場連絡票の確認を行います。

08:30

現場朝礼

現場朝礼に参加し、前日発生した製品欠陥サンプルの確認を行います。

09:00

製品欠陥処置・改善

欠陥のある製品の対応策を検討していきます。

10:30

試験サンプル手配

工程変更のあった製品の品質確認のため、試験サンプルを手配します。

12:00

昼休憩

13:00

品質改善活動の進捗確認

品質保証室と共に品質改善活動の進捗を確認します。

15:00

新規工程変更の検証

品質保証室や設備室、資材室と共に工程変更の検証項目について協議します。

18:00

レポート作成

工程変更品の試験レポートを作成します。

19:00

退社

社員紹介一覧