
真岡発電所
電力事業部門
真岡発電所 発電部 発電室
Nさん
2017年新卒入社
自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 修了
CAREER

- 2017年
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新卒入社
電力事業部門
神戸発電所 発電部 発電室 配属神戸発電所1,2号機の電気計装設備の保全に携わる。
- 2018年
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電力事業部門 真岡建設本部 配属
栃木県真岡市で国内初の内陸大型火力発電所の建設業務に携わる。
- 2020年
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電力事業部門 真岡発電所
発電部 発電室 配属真岡発電所の建設が完了し、そのまま真岡発電所の発電室に所属。電気計装設備の保全業務に従事している。

夢だった、あたり前を支える側へ。
「将来は、環境問題の解決に携わりたい」。そんな夢を、漠然と中学生の頃から抱いていました。特に、人々の暮らしに直結する社会インフラの分野に興味を持ち、電力関係の仕事がしたいという想いから、大学・大学院と電気系の学問を専攻しました。神戸製鋼との出会いは、就職活動をはじめてから。学科もアルバイトも一緒だった先輩から、神戸製鋼が発電事業を手掛けていることを教えてもらったのがきっかけです。都市型火力発電所を有していることや、国内初の内陸型大型火力発電所の建設を計画しているなど、独自の取り組みに魅力を感じ、入社を決めました。働きはじめてからは、夢だった電力に関わることができる嬉しさと同時に、イメージとのギャップにも直面しました。それは、発電所の仕事が、想像以上に大変だということ。一つの発電所を稼働させるだけでも、100人以上が関わり、莫大なコストが必要とされる。あたり前に使っている電気がどれだけの労力のもとで維持されているのかを目の当たりにし、自分が携わっている仕事のスケールの大きさを実感しました。

1年越しに希望が叶った、
国内初の発電所建設プロジェクト。
入社後、最初に配属されたのは、神戸発電所の発電室。およそ1年半、電気計装設備の保全を担当した後、選考時から希望していた真岡発電所の建設プロジェクトに参画しました。国内初となる内陸型大型火力発電所で、その発電規模は約125万kW。私が異動になったのは、現地試験のタイミングでした。私の主な仕事は、設備ごとに行われるさまざまな試験の立ち会い。時には試験機材のトラブルや、試験中に機械が緊急停止してしまったりと、大小さまざまなトラブルが発生しましたが、無事に計画通りに営業運転開始まで進めることができました。なかでも印象的だったのが、送電線の初受電に必要とされる手順書の作成です。スイッチの場所や操作・確認の順序、人員の配置などを整理し、電力会社と足並みを揃えることが必要でした。確認事項や調整事項も多く、社内をはじめとして、プラントメーカーや電力会社の各担当者など、関係者も大人数。ましてや初めての経験だったため、今までで一番大変な仕事でした。けれどその分、無事に終えた後の達成感も大きいもの。発電所の中央操作室には、受電状態を確認できる系統監視盤があり、受電すると黄色いランプが点灯するようになっているんです。初受電の際は、ランプが点灯したのを見て、プラントメーカーの担当者さんと一緒になって大喜び。その時の受電ランプは、どんな灯りよりも輝いて見えました。

あたり前を支えるために、
目の前の人を支えていく。
真岡発電所の営業運転が開始してからは、1年目の時と同様に、電気計装設備の保全業務を担当しています。発電所が安定稼働を継続できるように、設備点検や設備改善の企画、ライン組織のサポートを行うのが私の役割です。特に、運転組や保全組といったライン組織が、現場主導で業務を進められるよう、定期点検の計画を作業レベルに落とし込み、業務の標準化を推し進めることで、保全基盤の確立に取り組んでいます。加えて、ライン組織の業務効率を上げ、働きやすい環境をつくるのも大切な仕事の一つ。真岡発電所では、現場作業のDX化を積極的に進めており、タブレットや保全支援システムの導入を行なっています。現場の最前線で活躍するライン組織の人たちが、働きやすい環境をつくる。これこそが、安定した電力インフラを支えることに一番大切な要素だと私は思います。電力というあたり前のものを、あたり前のままに守り続けるために、これからも運転組や保全組が安心して効率よく働ける環境を築いていく。そしていつか、「発電所って、働きやすいよね」と言われることも、あたり前になる世の中を実現したいと思っています。
SCHEDULE
とある1日のスケジュール
- 08:30
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出社、メールチェック
運転日報や設備トラブルの情報を確認します。
- 09:00
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設備トラブルの原因調査
保全組と協力して、現場確認や図面調査により、原因の特定と対策を検討。
必要に応じてメーカーと情報共有し、対応方法を検討します。 - 10:00
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エンジニアリング業務
設備改造・更新の仕様検討、技術的課題、コスト、効果を検討し、
企画書を作成します。保全技術の導入効果、コスト、実施計画を検討し、
計画書を作成します。 - 12:00
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昼休憩
- 13:00
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施工計画書の確認
定期点検の内容や施工方法を精査します。
必要に応じて保全組と点検項目、点検方法の調整を行います。 - 14:00
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担当工事の現場確認
工事の進捗状況を現場で確認します。
- 14:30
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エンジニアリング業務
- 16:00
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設備トラブル事象の
報告書作成対応した設備トラブルについて、事象、原因、対策等を報告書にまとめます。
- 18:00
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退社
