あしたにいいこと

PROJECT 02

環境にやさしい水素社会を実現する。

水素をつくる技術×水素をつかう技術

水素をつくる技術×
水素をつかう技術

クリーンな次世代エネルギー、

水素を、“つくる”“つかう”。

クリーンな

次世代エネルギー、

水素を、“つくる”“つかう”。

水素社会の実現に向けた、水素利活用システムの創出。その出発点として、KOBELCOグループは2023年に『ハイブリッド型水素ガス供給システム』の実証試験を開始しました。“つくる”と“つかう”両側の視点から検討したKOBELCOグループならではの最適なソリューションを創出していくことで、水素社会の構築に貢献します。

たくさんの企業への、
水素エネルギー導入を目指して。

2050年のカーボンニュートラル達成。そのカギを握るのが、次世代エネルギーのひとつ、“水素”です。酸素と結びつくことで発電したり、燃焼させて熱エネルギーとして利用できる水素は、その過程でCO2を排出しません。さらに水素は、太陽光などの再生可能エネルギーから水を電気分解してつくり出すことができるため、製造から使用までトータルでCO2を排出しない“カーボンフリー”なエネルギーとして、注目を集めています。KOBELCOグループでは、この次世代エネルギーをボイラや工業炉などを持つ多くの事業者に導入してもらうことを目指して、“安定かつ安価な水素づくり”を可能にするシステムの開発に挑んでいます。

水素社会の実現に向けた、
トータルソリューション。

“安定かつ安価な水素づくり”に対するソリューションとして、KOBELCOグループが導き出したのが、『ハイブリッド型水素ガス供給システム』です。液化水素気化プロセスと、再生可能エネルギーを活用した水素発生装置を併用したシステムで、KOBELCOグループが持つ『機械事業部門の気化器の技術を活かした極低温液化水素気化器』『神鋼環境ソリューションが開発した水電解式水素発生装置』『エンジニアリング事業部門の技術をベースとした“つくる・つかう”を監視制御する運転マネジメント』の三つの製品・技術が活かされています。これにより、水素エネルギー導入のハードルとなっていたコストの最小化と、再生可能エネルギーの欠点とされていた供給不安定性の解消を両立。また、運転状況が絶えず変化するボイラや工業炉などの水素使用量を遠隔監視し、常に安定的かつ効率的に水素を供給できるように最適制御させることが可能になります。さらに、液体水素の気化時に発生する冷熱を、工場内の設備の冷却や空調などに利用することで、ものづくりの過程における省エネルギー化も実現します。

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KOBELCOならではの視点で、
水素を“つくる”だけでなく
“つかう”までを実証。

水素社会を実現するためには、水素を“つくる”ことはもちろん、上手に“つかう”ことも重要です。そのため、今回の実証試験には当社の素形材事業部門も参画し、工業炉における水素への燃料転換を目指す事業者の目線で、分析やフィードバックを実施。多角的な事業を展開するKOBELCOグループならではの幅広い視点で、水素エネルギー導入に対する課題に挑んでいます。また、この実証実験の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「水素社会構築技術開発事業」における助成事業の採択案件。日本が目指す2050年のカーボンニュートラル達成への大きな期待が掛けられています。

他にも多くの
水素社会構築に貢献する
技術・製品を保有。

KOBELCOグループは他にも多くの水素をつくる、つかうに貢献する技術・製品を保有しています。たとえば水素を製造するプラントや、効率的な運搬を実現する液化水素製造プラントに納入されている圧縮機は水素の利活用に欠かせない製品。また、水素を駆動源とする水素燃料電池ショベル(開発中)、天然ガスを改質した還元ガスや水素で鉄鉱石を直接還元するMIDREX®プロセスなど、つかう技術も多く保有するとともに、更なる開発を進めています。ものづくり企業、そして世界にとって“あしたにいいこと”を考え抜く。KOBELCOグループはこれからも、培ってきた技術を柔軟に組み合わせて、クリーンな社会の実現を目指します。