TOP MESSAGE

トップメッセージ

今、KOBELCOグループは大きな変化の渦中にあり、その中でもカーボンニュートラル社会の実現は、私たちの未来にとって極めて重要な課題です。私は、この大きな変化をチャンスと捉えています。KOBELCOグループは、素材系事業、機械系事業、そして電力事業など、幅広い分野にわたり多様な技術、人材、マーケットを有しており、複数の事業で培ってきた知識や技術のかけ算による「総合力」が最大の強みです。具体的には、当社の技術開発本部が有する21のコア技術に加え、各事業部門の商品化技術、各工場での生産・運転・製造技術が挙げられます。これらの技術に加えて、さまざまな専門分野に精通する多様な人材と、事業のグローバリゼーションがKOBELCOグループの「総合力」を支えているのです。そして、こうした「総合力」は、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みでも強みを発揮し、KOBELCOグループらしい新しい価値、まさに“あしたにいいこと”を生み出し、魅力ある企業になっていくために必要不可欠な要素です。

KOBELCOグループの「総合力」による価値創造の源泉は「さまざまな個性や価値観を持つ人材」に他なりません。我々が取り組む社会課題は、1つの事業部門や専門性だけでは解決できないものがほとんどであり、多くの部門や部署が専門知識を活かし、主体的に協力して取り組む必要があります。KOBELCOグループで働くということは、どのような職種においても最終的に社会課題の解決につながるのです。KOBELCOグループには、文系・理系問わず、学生の皆さんが学んでこられたことや経験されてきたことを活かせる機会が多くあります。皆さんの活躍を後押しできる環境を整備して、お待ちしています。

社長 勝川四志彦の
若手時代

学生時代、就職活動をはじめるにあたり、私には“これ”といった希望がありませんでした。金融、商社、メーカーと、幅広い企業やOB・OGを訪問し、話を聞かせていただいた記憶があります。その中で、一番はじめに内定をもらったのが、神戸製鋼でした。人事の方々や先輩方との話を通じて、一番“就職活動”というものを意識せず、自分らしく自然な会話ができたことが、入社の決め手となりました。最初の配属先は機械事業部門で、担当は産業機械の国内営業でした。機械の営業担当として3年で一人前になるよう指導されました。社会人としてのマナーやビジネスパーソンとしての常識だけでなく、営業として業務フローや担当機械の構造、お客様の使用状況、さらには図面の読み方など、最終的な仕様打ち合わせを一人でできるように、設計や製造の方々にもたくさん話を伺い、知識を蓄えていきました。

6年目には、本社の経営企画部に異動します。ここでは会社の成り立ちや仕組み、貸借対照表、損益計算書などを勉強しました。全社の経営計画を策定する部署だったので、経営計画の立て方や、事業の状況に応じた各組織の目標設定のあり方なども学ぶことができました。この時期、先輩方からは、「細部にこだわり過ぎず大局を見ろ!!」とよく言われた記憶があります。30歳を過ぎると、それまで上司のチェックを受けて赤ペンで“真っ赤”になっていた書類が、修正なくそのまま通るようになり、役員への説明も自身で行う機会が増えていきました。そして40歳手前で他社との合弁事業会社への出向、転籍します。会社の立ち上げや事業運営を担当しましたが、20代30代で培ってきた知識や社内外の専門家の方々との人脈などが大いに役立ちました。こうして振り返ってみると、若手の頃の一つひとつの経験が、現在の会社経営にも活かされていると感じます。