史上の偉人なら現代社会の課題解決はどうする?
2022.3.1
リーダーシップのタイプに正解はあるのか?
神戸製鋼所の創業は、1905年(明治38年)。以来、120年に迫る長い歴史を刻んできた。ちなみに1905年は、日露戦争後の日露講和条約(ポーツマス条約)が調印された年であり、アインシュタインが「特殊相対性理論」を完成し、夏目漱石が「吾輩は猫である」を発表した年である。
歴史というのは常に、人間社会が経てきた変遷・発展の経過であり、過去の史実を抜きに、未来への展望をたてることはできない。そう考えると、歴史上の人物の思想や実践してきたことは普遍的な教えでもあり、現代の名経営者が歴史書を読み、多くのことを取り入れているというのもうなずける。
もしも歴史上の人物が、今の社会課題に向き合ったら、どのように対処したか? あくまでもイメージだが、現代のリーダーが直面するさまざまな命題に対して、どの偉人であれば、私たちの拍手喝采を浴びる成果を成し遂げたか? 皆さんもイマジネーションを全開にして、その活躍ぶりを頭に描いてみてはどうか。
人気の高い歴史上の人物3人に現代社会の課題解決をさせてみた
もしも織田信長が、「コロナ禍でのV字回復方法を指南するなら」――。
信長の施行した政策の中で取り上げられるものに、「楽市楽座令」がある。美濃や安土の城下で、既存の商習慣にとらわれない自由取引市場を設けたことは、日本の経済史上に強烈なインパクトを与えるものだった。まさに前例にとらわれない大胆な施策を打てるのが、信長の真骨頂。コロナ後の日本の経済を元気にするのは、思い切った規制緩和を軸に活発な物流と取引で消費の拡大を促す信長流の経済浮揚策だろう。
また新たな発想が柔軟に出来る人選とテクノロジーを積極的に取り入れつつ、成果に対する十分な報酬も与えてくれそうだ。 一方で、厳しさもあり成果が出ない人物にはペナルティを課すだろう。
また、もしも福沢諭吉が「カーボンニュートラルを進めるなら」――。
明治の「文明開化」の中で、諭吉が書き上げたのが『学問のすすめ』である。変わりゆく日本において、国民の自立に最も重要なのは学問であり、知識の習得であると述べたもの。2050年の脱炭素社会の実現を目指すカーボンニュートラルの取り組みは、諭吉ならきっと、世界の人々が認識すべき普遍の学問として確立し、浸透を図るに違いない。
解決アプローチは世界的な取り組みが出来る仕組みを作りつつ、“独立自尊”の思想のように各々でどんな取り組みができるかという自主性を重んじながら小ユニットの取組みの積み上げで解決をするだろう。
そして、もしもあの坂本龍馬が「2035年電気自動車を進めるなら」――。
龍馬は江戸の倒幕において、薩長同盟成立にあたって両者を取り持ち、交渉をまとめた立役者である。新しい社会を目指してライバルたちをまとめ、同じ志に向かわせた人心掌握術は、これから訪れる自動車各社のEV時代を牽引するリーダー像としてピッタリだろう。
“新しい自動車業界の幕が開ける”と主要人物を巻き込みながら、人々の生活のさらなる豊かさを訴えかけ推進を図るだろう。
彼ら歴史上の偉人たちがたどった足跡は、時代はまったく違えども、現代の社会課題の解決に何かしらのヒントを与えてくれるとすれば興味深い。ときにそんな想像をしてみるのも、私たちみんなが実現したい未来を創っていく中でのワクワク感につながるかもしれない。
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