素材の力で未来のクルマ 「軽くて丈夫」を実現する
2022.3.1
軽量化時代のKOBELCOの「マルチマテリアル」
燃費の向上とCO2排出量の削減を目的に、神戸製鋼所は素材メーカーとして、自動車をはじめとした「輸送機の軽量化」に取り組んできた。とくに近年は、カーボンニュートラルの達成という国際社会での課題に向けて、CO2削減の推進が加速。燃費および強度の向上を合わせた3つの課題を同時に達成していく「軽くて丈夫なクルマづくり」が重要なテーマとなっている。
その課題をクリアするための他社にない強みが、神戸製鋼所にはある。当社は鉄とアルミを有する日本で唯一のメーカーであり、世界でもまれな企業だ。「超ハイテン」と称する最先端の鉄と高強度のアルミを有する、「マルチマテリアル」と呼ばれる独自の戦略。安価で丈夫な鉄と、強くて軽いアルミというそれぞれの特性を活かしながら、両者をミックスすることで様々なニーズに対応可能な素材を提供できるのだ。
また、当社のもう一つの強みとして、ソリューション技術の先進性が挙げられる。その代表的なものが、異なる素材を接合する技術。違った性質をもつ異材を繋ぎ合わせる工法は、長く培ってきた接合技術に裏打ちされた、当社ならではの独自のソリューションである。
鉄とアルミを効果的に組み合わせつつ、バリエーション豊かな素材を提供する神戸製鋼所ならではの技術力。お客様のニーズに対して最適な素材を提案できるマルチマテリアル戦略が、世の中の「軽くて丈夫なクルマづくり」の実現に貢献していく。
モノづくりに賭ける情熱のぶつかり合いが技術を高める
日本および世界の自動車を支える素材を開発していく上で、KOBELCOのモノづくりに対する気概もまた、他社とは一風変わった特色があるかもしれない。鉄やアルミをはじめとした複数の異なる素材を扱うからこそ生じる切磋琢磨。さらには、素材系や機械系など異なる事業領域のスペシャリストが、カーボンニュートラルという同じ目標に向かう中で議論を戦わせるなど、モノづくりに賭ける情熱のぶつかり合いが現場でよく見られる。
それぞれの領域の技術者が熱く意見を交わしながら、同じ目標に向かって歩みを進めていくプロセスは、仕事をしていく上で新鮮な刺激があるものだ。鉄とアルミそれぞれの良さをぶつけ合い、競い合うことでお互いの品質が高められる日々。プライドとプライドがしのぎを削る切磋琢磨の環境のなかで、当社の技術力は育まれてきたわけだ。
そして今、技術の進化は次のフェーズへと入りつつある。DXに代表されるデジタルイノベーションや、AI、機械学習が素材開発の現場にも入り、若い人材の活躍を期待するフィールドが広がりつつあるのだ。さらには次世代に向けた課題として、素材の製造から製品生産、リサイクルまでの全体行程の環境負荷を低減していくための技術開発にも挑戦していく。自動車をはじめとする輸送機の軽量化という社会課題を追うなかで、当社のモノづくりもまた、新たな段階に向かって成長を加速していくはずだ。
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